「連載を読む」カテゴリーアーカイブ
今こそ古事記を読もう【13】
【10】でも述べましたが、天武には二人の息子がいました。一人は正妻との間の子「草壁皇子」、もう一人は正妻の姉との間の子「大津皇子」です。 諸誌によれば「大津皇子」の方が後継者に相応しかったようで、天武もその気だったとして … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【12】
『壬申の乱』を極端に簡単に言ってしまえば、「親百済」の天智系と「国粋派」の天武系の戦いです。 天智は即位後、後継は弟の天武を考えていたようです。だからこそ二人の娘を天武に嫁がせたと考えられますが、いつしか息子の大友皇子を … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【11】
天武は当然のことをしたのでしょうが、同様に当然のこととして、母親は自分の子供に権力を委譲したいと考えます。 これから先を理解するには、天武が如何にして天皇になったかを知っておく必要があります。 そこでその経緯を簡単に述べ … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【10】
後世に正しい歴史を伝えようと言い出したのは天武天皇ですが、それがいつかは分かりません。天武天皇の在位は673~686年の13年間ですから、そのどこかです。 分からないのですから、真ん中をとって680年頃としておきましょう … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【9】
「序」の第三段は、まず元明天皇(707~715年)を大賛美しています。 その上で、元明天皇が和銅四年(711年)九月十八日に、正しい歴史の編纂(今で言う)を命じたと述べています。(しかし、天武天皇と元明天皇の間にいた持統 … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【8】
「序」の第二段には、もう一ヶ所注目すべき記述があります。 それは冒頭部分の「飛鳥(あすか)の清原(きよみはら)の大宮に大八州(おほやしまくに)御(しら)しめしし天皇(すめらみこと)の御世に・・」です。 現代文にすれば「飛 … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【7】
「序」の第二段、ここに古事記編纂の理由が書かれています。 天武天皇の言葉として書かれている部分です。 「諸家に伝わる天皇の事績を記したもの(帝記)や伝承(本辞)は、真実と異なっていたり偽りが加えられているものがはなはだ多 … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【6】
ポイント2は、「序」第一段の最後の「古(いにしへ)を稽(かむが)へて風猷(ふういう)を既に頽(すた)れたるに繩(ただ)し、今に照らして典教(てんけう)を絶えむとするに補はずといふことなし」と結ばれている部分です。 古事記 … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【5】
古事記編纂の理由は、「序」の部分に書いてあります。 ところがその「序」は、後年付け加えられたとの説があります。 勿論そうではないとの説が主流なのでしょうが、どちらが正しいかの決着はついていません。 双方の言い分に関わり合 … 続きを読む →
今こそ古事記を読もう【4】
宣長は『古事記』の記述を真実であったとし、古事記を貫く「やまとごころ」を是として、儒教的な「からごころ」を否としています。 つまり尊皇攘夷発想です。 宣長が『古事記』を高く評価したことにより、『古事記』に対する評価が大き … 続きを読む →