「連載を読む」カテゴリーアーカイブ
オオクニヌシ「八十神の迫害」【4】
問題は「木国(きのくに)」と大屋毘古(おおやびこ)です。 まず木国ですが、一般的には紀伊国(和歌山県)と解釈されています。 そして大屋毘古ですが、この神は林業の神様で、スサノヲの息子である五十猛(いたける)と同一神とされ … 続きを読む →
オオクニヌシ「八十神の迫害」【3】
手間で瀕死の重傷を負い、母親と二人の女神の手により回復したオオナムチは更に山奥へ逃げます。 古事記はその場所を記していません。 しかし『日野郡誌』に、「鳥取県日野郡日南(にちなん)町上石見(かみいわみ)の「大石見(おおい … 続きを読む →
オオクニヌシ「八十神の迫害」【2】
どのようにしてかの説明はありませんが、母親のサシクニワカ姫は息子が瀕死状態であることを知ります。 そこで神様に息子の命乞いをします。 その神様とは、天地創造で最初に現れた三柱の独神(ひとりがみ)の中の出雲の祖神カムムスヒ … 続きを読む →
オオクニヌシ「八十神の迫害」【1】
因幡の話が終わると「八十神(やそがみ)の迫害」になります。 これはヤガミ姫が、結婚相手を八十神の中からではなく、オオナムチ(後の大国主)を選んだことが原因です。 八十神達は、対象外と考えていたオオナムチが選ばれたことに、 … 続きを読む →
オオクニヌシ「因幡の白兎」【5】
因幡の白兎の物語は、ワニをだまして皮を剥がれた兎を、更に苦しめた兄弟達と助けたオオナムチの構図になっています。 しかし古事記の著者が目指したのは、溢れるエネルギーを見境なく発散させた若者達と自制心を持って行動したオオナム … 続きを読む →
オオクニヌシ「因幡の白兎」【4】
ヤガミ姫の父親の名は「アゾウ」と伝えられています。 現在の鳥取市用瀬(もちがせ)町に、「安蔵(あぞう)」という地があります。その地名は、ヤガミ姫の父親の名から付けられたと町誌に記されています。 古事記に紹介されている時代 … 続きを読む →
オオクニヌシ「因幡の白兎」【3】
大国主の兄弟達つまり出雲部族の若者達が、稲羽(いなば・因幡)のヤガミ姫との結婚を望んで稲羽に出かけたのです。 その時オオナムチ(後の大国主)は、荷物持ちとして連れて行かれました。 出雲の若者達がヤガミ姫との結婚を望んだの … 続きを読む →
オオクニヌシ「因幡の白兎」【2】
物語は、「大国主には沢山の兄弟がいたが、全員この国を大国主に譲った。さてその訳は」という形で始まります。 私はここで言う兄弟を、現代社会の血を分けた兄弟ではなく、地域あるいは部族の若者と解釈しています。 今は町内の子供達 … 続きを読む →
オオクニヌシ「因幡の白兎」【1】
古事記は、スサノヲのお話が終わりますと大国主の物語になります。 しかしその前に、スサノヲの神裔(しんえい=系譜)の紹介で、スサノヲと大国主のつながりを書いています。 そこでは大国主をスサノヲの6世の孫としています。 つま … 続きを読む →
ヤマタノオロチ【13】
話を古事記に戻します。 大蛇を倒したスサノヲは、イナタ姫との新居の地を捜します。そして最も気に入った須賀の地に決めたと記しています。その時に詠んだ歌が、和歌の始まりだとされています。 その地が現在の須我神社です。 ですが … 続きを読む →