「連載を読む」カテゴリーアーカイブ
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【7】
― 天武天皇はなぜ歴史書の編纂を発案したのか? ― ④ 国際紛争で大敗した中大兄皇子は、唐が攻め寄せるのではないかとビビりまくります。敗戦責任を口実にクーデターが生じる可能性もありますから、都を海から遠い大津に遷し(66 … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【6】
― 天武天皇はなぜ歴史書の編纂を発案したのか? ― ③ この頃大陸では唐、朝鮮半島は百済・高句麗・新羅の時代になっていたのですが、半島三国間では何かと争いが絶えなかったようです。 三国はそれぞれに唐や日本を味方につけよう … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【5】
― 天武天皇はなぜ歴史書の編纂を発案したのか? ― ② ここで『乙巳の変』前後の状況を簡単に説明します。 乙巳の変は、35代皇極(こうぎょく)天皇(在位642~645年)のときに起きたのですが、伏線は33代推古(すいこ) … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【4】
― 天武天皇はなぜ歴史書の編纂を発案したのか? ― ① 実のところ、日本最初の歴史書がどのようなものだったのかは分かっていないのです。 原本ではなくても写本が現存することから、712年に完成したとされている古事記が最古と … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【3】
― 言葉が人間を進化させ、文字が歴史を作った ― 人間と他の生物との決定的な違いのひとつが、「ある個体が得た情報を、他の個体に伝える」ための『情報伝達能力』だと思います。 ちょっと硬い表現になりましたが、簡単に言えば「人 … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【2】
― 宣長の古事記伝が正しい訳ではない ― これまでの古事記の解釈の仕方は、本居宣長の『古事記伝』(=古事記の注釈書)に軸足を置いたものが大半です。 宣長の『古事記伝』そのものを読むことはできませんが、国文学者の倉野憲司氏 … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【1】
― はじめに ― これまで古事記に書かれている内容を下地として、大和王権(大和朝廷)が出現する前に『山陰地方に、スサノヲと称される人物が創った勢力圏があったのではないか』と、勝手なことを書いてきました。 「そうかもしれな … 続きを読む →
もしも古事記の神々が人間だったら・・・【40】
ナガスネヒコ≪その四・完結編≫ 古事記が完成してから約100年後、桓武(かんむ)天皇の平安時代に入ってから、大和王権(高天原族)は東方(蝦夷の地)の征服を本格化します。 このときの総司令官が坂上田村麻呂(さかのうえのたむ … 続きを読む →
もしも古事記の神々が人間だったら・・・【39】
ナガスネヒコ≪その三≫ 神武が征服しようとした時期の奈良盆地の統率者が、ナガスネヒコと称される人物だったのでしょう。 このナガスネヒコと古代出雲の関係は『古事記外伝―イズモ・クロニクル―』に書いています。 あの作品で、ス … 続きを読む →
もしも古事記の神々が人間だったら・・・【38】
ナガスネヒコ≪その二≫ ではナガスネヒコとは、どのような人物だったのでしょうか? 単純な発想ですが、名前から「スネが長い」と受け取れます。 「スネが長い」ということは手足が長いということです。 他の部族に比べて「手足が長 … 続きを読む →