「古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』」カテゴリーアーカイブ
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【17】
―「神話部分」を読む ― 寄り道 ② 『古事記』は、「高天の原に神が現れた」と始めています。 これは、「高天の原」という自然界に神が現れたのであって、神が「高天の原」を造ったのではないという発想です。 ところがキリスト教 … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【16】
―「神話部分」を読む ― 寄り道 ① 『古事記』は、高天原族の子孫である天皇家が『日本の正統な統率家』であることを証明する書として天地創造期からの経緯を記しています。 編纂を発案したのは40代天皇の天武ですから、紀元60 … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【15】
―「神話部分」を読む ― ② そのあと「次に成れる神の名は」として、二人の独神(ひとりがみ)と五組の男女対の神が現れたと書かれています。そして彼らをひとまとめにして『神世(かみよ)七代(ななよ)と言う』と特記しています。 … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【14】
―「神話部分」を読む ― ① 古事記神話部分は、以下のように始まります。 「天地(あめつち)初めて撥(ひら)けし時、 高天(たかま)の原に成れる神の名は、 天之御中主(あめのみなかぬしの)神。 次に高御産巣日(たかみむす … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【13】
―「序」を読む ― ③ ではなぜ元明期にそれが実現したのでしょうか。 元明天皇とは42代文武天皇の母親なのですが、実は持統の腹違いの妹(38代天智天皇の娘)でもありました。つまり彼女は父が38代天皇で息子も42代天皇とい … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【12】
―「序」を読む ― ② 第三段では、古事記が完成する経緯を述べています。要約は以下です。 『43代元明天皇(女帝)の世になって、天皇家の威光が確立した。そこで元明天皇は(舅である天武天皇が発案した歴史修正作業を完成させよ … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【11】
―「序」を読む ― ① <書店には様々な古事記がありますが、ここでは『古事記 倉野憲司校注(岩波文庫)』の読み下し文と原文を原書とし、『古事記伝 本居宣長撰 倉野憲司校注(岩波文庫)』を副読書とします。> どのような書物 … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【10】
―「古事記」を現存する最古の歴史書とする ― これまで古事記・日本書紀が編纂された当時の国内・外の環境と、歴史書を編纂しなければならなかった必要性について、私なりの推論を述べました。 細かな点では数え切れないほどの色々な … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【9】
― 天武天皇はなぜ歴史書の編纂を発案したのか? ― ⑥ 天武は『列島を領土とする日本国』を意識した最初の天皇と言われています。 しかし、天皇が「国」を意識しただけで「国」ができる訳ではありません。 日本列島(当初は西日本 … 続きを読む →
古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【8】
― 天武天皇はなぜ歴史書の編纂を発案したのか? ― ⑤ 天武に至るまでの天皇(高天原)族は、列島各地に点在する部族の大きなもの程度だったと思われます。勢力拡大過程では内部権力争いが絶えず、トップの座の天皇といえども絶対的 … 続きを読む →