

―「神話部分」を読む ― 須佐之男命の大蛇退治 ⑤ 故是以其速須佐之男命。 (かれ ここをもちて そのはやすさのをのみこと、) かくしてスサノヲは、 宮可造作之地求出雲国。 (みやつくるべきところを、いずもの国に まぎた … 続きを読む →
スセリヒメ≪その七 完結編≫ 出雲に帰った大国主は、スセリ姫に事情を話したはずです。 王を父とし王の妃であったスセリ姫は、権力闘争とそれに翻弄される部族の惨状を十分理解していたはずです。 賢明なスセリ姫は、何も言わないで … 続きを読む →
須勢理毘売(すせりびめ) 古事記上巻・大国主の根の国訪問で、スサノヲの娘として登場しますが、スサノヲの神裔には書かれていません。意図的に書かれていないような気がします。 彼女は先王の娘で現王の妻ですから、女性としては最高 … 続きを読む →
建御名方神(たけみなかたのかみ) 古事記では、国譲りのコトシロヌシの次に、大国主がもう一人の息子として紹介します。大国主の神裔には無く、母親が誰か分かりません。俗説として、諏訪のヌナカワ姫とかスセリ姫説もあります。 出雲 … 続きを読む →
大国主神(おおくにぬしのかみ) 「出雲神話の中核は、オオナムヂがさまざまな試練を克服してオオクニヌシとなり、葦原中国(あしはらのなかつくに)を統一して地上界の王者になった」との解釈が一般的ですが、そもそも「出雲神話」なる … 続きを読む →
須佐之男命(すさのをのみこと) 古事記神話『禊祓』(みそぎはらえ)の項には、イザナギが顔を洗った時「左目から生まれたのがアマテラス」「鼻から生まれたのがスサノヲ」と記しています。 その後イザナギに追放されたスサノヲがアマ … 続きを読む →
さて古事記には、スサノヲが酔いつぶれた大蛇を斬り殺したので、斐伊川の流れが真っ赤になったと記されています。 おびただしい量の血が流れたのでしょう。おそらく人間なら何百という人数でしょうね。 そして中程の尾を切った時、刃こ … 続きを読む →
古事記は、スサノヲが「垣を作り、その垣に八つの門を作り、門ごとに八つの桟敷を作り、桟敷ごとに酒おけを置き、桶ごとに酒を満たして待て」と命じたと記しています。 島根県雲南市木次町西日登の八口神社の別名は壷神様なのですが、こ … 続きを読む →
以上を考えますと、スサノヲが作らせたのは米で作る日本酒ではなく、果実酒であったということになります。 ではどのような果実だったのか? 出雲風土記には、植物の紹介の中にヤマブドウや桑の実が見えます。また日南町から奥出雲地方 … 続きを読む →
酒造りですが、古事記には「八塩折(やしおおり)の酒を醸(か)み」と書かれています。 これは何度も繰り返し醸造した濃い酒と解釈されており、恐らくほとんどの方が、この酒は日本酒でどぶろくのようなものと理解していると思います。 … 続きを読む →