ヤガミ姫の消息を伝えたあとは八千矛(やちほこ)の妻問い物語となります。
八千矛とは大国主の持つ名前のひとつとされていますが、別の神であるとの説もあります。この話は、いずれにせよ八千矛が高志(こし=越)国の沼河(ぬなかわ)姫を口説く話です。
この話は省略しますが、続きに「スセリ姫の嫉妬」の説明があります。
スセリ姫の嫉妬に辟易した大国主は、なぜかしら大和へ出かけるのです。目的地が大和であることの説明はありません。
去り際に馬上から絶縁状を叩き付けます。とはいっても文字の無い時代ですから、歌で気持ちを伝えたことになっています。
その内容は、「出かけようとあれこれ衣装選びをして、気に入ったものに決めた。お前は俺が多くの供と行ってしまえば、寂しくて泣くだろう」という、実に女々しく下手な演歌顔負けのものです。
これを読むと「こいつはどういう男だ?」と感じるばかりか、「嫌な奴」とすら思えてきます。
ところがこれを受けたスセリ姫がすごいのです。
彼女は大きな酒杯を手にして近づき、「貴方は男ですからあちこちに女がいるでしょうが、私は女ですから貴方以外に男はいません。貴方だけが夫です。この酒を召し上がりながら私の体を存分に楽しみ、ゆったりとお休みなさい」と語りかけます。
このあと二人は酒を酌み交わしながら睦み合い、仲良く過ごしていると終わらせています。
…つづく
今日は!(^∇^)
この話は初めてですね。
案外、古事記が一般に知られて内容って少ないのですね。
さて、、今回の謎解きも楽しみにしています。
ではでは!
>和平 明憲さん
多忙の為、お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
明日アップいたします、次回の話はご存じでしょうか?
また目を通してみて下さい。