「とりあえずの終わりに」

『古事記の山陰地方を舞台とした記述』と、『山陰地方に残る伝承』とにより、これまでの古事記解釈とは異なる発想もできることを述べてきました。

詳細に調べてゆけばもっと色々なことが出てくると思われますが、今回はこの程度で終わらせたいと思います。

実は、各地の伝承を訪ね歩くうちに、私の中に「古代出雲王国興亡とはこうだったのではないか」というストーリーが浮かんできました。
それを戯れに書いて友人達に見せたところ、「なかなか面白いから、俺の友人にも送ってくれ」となりました。

その様な中に少年サンデーの元編集長という方がいらっしゃり、「編集者を卒業して久しいが、古事記を全く新しい角度から解釈したこの物語を読み、20年振りに編集者の血が騒いで収まりません。この作品を全国出版しなさい」とのお手紙を下さいました。

このお手紙がきっかけで様々な人のご協力を得、11月15日に幻冬舎ルネッサンスから全国出版されることになりました。

題名は『古事記外伝ーイズモ・クロニクルー』
価格は1728円(税込)です。

古事記おじさんのブログ-古事記外伝

内容は、紀元頃、鉄造り職人であるスサノヲの父達が、島根半島に漂着するところから始まります。

しかしそこは100年以上前に渡来していた鉄造りの民の支配下にあり、同業の新参者は虐げられた生活を余儀なくされます。

時が経ち、子供達の代になった時、多勢に無勢にもかかわらず、フツシ(後のスサノヲ)をリーダーとして立ち上がります。

過酷な戦いに辛勝したフツシ達は、理想の地域創りを目指して古代出雲王国の核を形成して行きます。

物語の舞台は、中国地方全域から九州・奈良地方へ及びます。
スサノヲの死後、後継者となったオオクニは、自らの信じる道を突き進みますが・・・。

私は、大和朝廷出現前の日本の姿に思いを馳せたのです。
この作品がきっかけとなって、日本の古代史に光が当てられることを願っています。

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「とりあえずの終わりに」 への4件のフィードバック

  1. 出版おめでとうございます~ヾ(@^(∞)^@)ノ

  2. きよら のコメント:

    素晴らしいです(^ー^)♪

  3. 和平 明憲 のコメント:

    最近は私には難しくて、理解出来ない部分もありましたが、古事記がどのようなものなのかというのが少しは理解できたと思います。
    本の出版、おめでとうございます!
    元編集長の推薦となれば、きっと面白いですね。
    私も読まさせて頂きます。
    ではでは!

  4. 古事記おじさん のコメント:

    ありがとうございます。
    私は過去二回出版しておりますが、いずれも地方出版社からで、全国出版は初めてです。
    どのような書店に並ぶのか聞きましたら、紀伊国屋・ジュンク堂全店がメインだそうです。
    通常、無名作家の作品は1版が1000冊で、3版も出れば成功、5版行けば大成功だそうです。
    ですから、初版から全国の書店に並ぶことはありません。
    私の作品の場合も同様ですが、全ての書店から注文することはできるそうです。
    無論ネットでもOKです。
    もし興味をお持ちでしたら、最寄りの書店やネットで注文を出してください。
    全国向けに、幻冬舎が新聞広告を出すそうです。
    1回だけですから、多くの人の目にとまるかどうか分かりません。
    しかし売れ行きが良く、版を重ねれば再度広告が出るそうです。
    よく『出版、たちまち3版とか5版』という広告が出ますが、あれは3000冊・5000冊ということですからたいした数字では無いということを知りました。(大御所や有名タレントの場合は、万単位だそうです)
    実は、ちょっとした秘話があります。
    出版打合せの際、幻冬舎編集長も同席の場で、少年サンデーの元編集長から「この作品は、これまでの古代歴史観を全く変えるもので、過去の考え方にとらわれている人達から攻撃を受けるかも知れない。特に極右と極左勢力からは、暴力的攻撃の可能性もありますが、出版しても構いませんか」と言われました。
    「もしその様なことになれば、この作品が日本中で注目されますから、面白いじゃないですか」と答えますと、「覚悟ができているんですね、それなら出しましょう」ということになったのです。
    私としては、『そんなに大袈裟に考える内容ではない』と思っていますが、専門家はそこまで考えているのだと感心しました。
    できましたら読後感をお聞かせ下さい。

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