写真は大山の大神山(おおがみやま)神社ですが、夏宮(奥宮)と冬宮(尾高本社)があります。
この神社の宮司は相見家ですが、この相見家に「一子相伝」の秘伝があったのです。それは現在の宮司さんまで、連綿と語り継がれてきたそうです。
しかし私が、古事記の「国譲り」で譲られた国とは「如何にしてでき、如何に して滅びたのか」を 古代ロマンとして書き綴った『古事記外伝 ―イズモ・クロニクル―』を出版したこ とにより、 「多羅尾になら、話してもよかろう」とお考えになったようです。
「一子相伝」の理由は色々あると思いますが、 出雲系のそれは「血筋抹消」に対する警戒であったと理解しています。
宮司さんのお話をお聞きした後で、「もう時代が変わっています。 この日本に、天皇を神だと考える人がいるとは思えませんし、 ましてや天皇家に邪魔だからと血筋を抹消するようなことなどありません。 この話を、書いてもいいですか」とお尋ねしました。
しばし思案の後、宮司さんの口から出た言葉は、「多羅尾さんならいい。あんたに任せる」でした。
私はもう一度念を押しました。
「書いてもいいですね」
「うん、あんたに任せる」
宮司さんは頷きました。
内容は、次回紹介します。
…つづく