須勢理毘売(すせりびめ)
古事記上巻・大国主の根の国訪問で、スサノヲの娘として登場しますが、スサノヲの神裔には書かれていません。意図的に書かれていないような気がします。
彼女は先王の娘で現王の妻ですから、女性としては最高権力者です。高天原族の象徴的存在がアマテラスですが、出雲族に置き換えればスセリ姫ということになるでしょう。
ところが出雲族は敗者となりました。
高天原族にとって、アマテラス的存在のスセリ姫は邪魔だったはずです。
それが理由と思われるのですが、スセリ姫を単独で祀る神社は皆無に近いのです。スセリ姫を祀る神社を探していますので、ご存じの方は連絡ください。
古事記では彼女を、嫉妬深い・酒好き・淫らな女と受け止められるような書き方をしています。本当は消し去りたかったのでしょうが、消せないほどに彼女の知名度が高かったと思われます。
『古事記外伝―イズモ・クロニクル―』ではアマテラスと互角に渡り合える女性として描いています。
呼び覚ませ、熱き魂!これぞ日本の原点!!
山陰の地に今も残る古事記の舞台。現地を訪ね歩き、古老が語る伝承を丹念に拾い集めて紡ぎ出された壮大なストーリー。
憂国の現代日本に一石を投じる、古事記おじさん渾身の一冊!
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