古事記に登場する神々の謎【11】建御雷之男神

建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)
=建布都神(たけふつのかみ)・豊布都神(とよふつのかみ)

古事記は、イザナギに斬られたカグツチの血から八柱・体から八柱の神が生まれたと記していますが、この神は剣の根本に付いた血が岩に飛び散って生まれます。

勇猛な雷神=剣の神霊ということから、軍神でもあります。「大国主の国譲り」で、高天原から最後に派遣され武力を背景に交渉した神です。

生まれた場所はカグツチを斬った場所ですが、その場所との伝承が鳥取県西部の日南町阿毘縁(あびれ)地区にあることは既に述べています。(イザナミの御陵「八石谷(はちこくだに)」の項)

実は十月下旬に、阿毘縁地区の有志の皆さんが「八石谷からお墓山に登る」企画を実行しました。この八石谷こそがカグツチ殺害現場と伝えられており、長年手入れがされていなかったために入れなかったエリアでした。

もしそこが殺害現場であれば、建御雷之男神は八石谷で生まれたことになります。その地域一帯は砂鉄の産出地で、古代出雲の鉄の生産地域なのです。
鉄・火・剣・・・建御雷之男神にぴったりの場所です。

地元の人によれば、昔その地域にはカグツチから生まれた他の神を祀る祠があり、神宝があったそうです。しかし虚無僧に盗まれたのだそうです。

またお墓山山頂から少し下った所に、教えられればそうかなと思える「土の盛り上がり」がありました。木が生い茂っていてよく分からないのですが、その盛り上がりの「土」が山の土とは違うのだそうです。地域に残っていた古文書に「かつて土民が内部の物を掘り出した」と記されていたそうです。

その一つが残っており、見せて頂きました。それは明らかに人間が細工をしたと思える丸い石でした。大きさはソフトボールをひと回り小さくした程度でした。

$古事記おじさんのブログ-お墓山の石

…つづく

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