スサノヲの紹介

スサノヲ須佐之男命(すさのをのみこと)

古事記神話『禊祓』(みそぎはらえ)の項には、イザナギが顔を洗った時「左目から生まれたのがアマテラス」「鼻から生まれたのがスサノヲ」と記しています。

その後イザナギに追放されたスサノヲがアマテラスに挨拶に行く場面で、アマテラスの「我が汝弟の命の・・・」言葉が書かれています。「私の弟の・・・」と解釈しますが、この表現により二人は姉弟と解釈されています。

また『誓約』(うけい)の項で、スサノヲの剣から、宗像三姫=タキリ姫・イチキシマ姫・タキツ姫が生まれ、アマテラスの装飾品からはアメノオシホミミ・アメノホヒ・アマツヒコネ・イクツヒコネ・クマノクスビの五人の男児が生まれたと記しています。

古事記神話は、生まれた子供達の父親に触れてはいません。ですが、全国各地の宗像神社の由緒には、宗像三姫の父親はスサノヲと書かれています。
宗像神社に書かれていることが正しいとすれば、アマテラスとスサノヲは夫婦ということになります。

私は古事記神話を『史実の片鱗を伝えるもの』と考えているのですが、アマテラスとスサノヲは住む場所も部族も異なる赤の他人であったと考えており、『古事記外伝―イズモ・クロニクル―』ではモンゴル系渡来人二世と設定しました。

スサノヲの生誕地に関しては、多くの書物に「旧平田市の宇美神社」と紹介されています。

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